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江戸川乱歩の陰獣 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 江戸川乱歩の陰獣
製作国
上映時間116分
劇場公開日 1977-06-18
ジャンルドラマ,サスペンス,ミステリー,小説の映画化,エロティック
レビュー情報
乱歩の作品は大きく2種類に分けられる。元々自身が書きたかった本格推理小説と、なぜだか世間に高評価で受け入れられた変格推理小説に。「陰獣」は性的倒錯や猟奇的犯罪という「変格」的なものを取り入れた本格推理小説である。つまりトリックとトリックが解かれる過程に面白さが詰まっているということ。それがどういうことかというと、映画化に不向きな作品ってこと。それでもこれは面白い。両者共がおそらくは乱歩の分身であろう本格推理小説家と変格推理小説家の対決という構図そのものの面白さをうまく見せている。「変格」的世界観にありがちな薄っぺらさ、安っぽさといったものも、ローアングルと、被写体の手前にモノを置く加藤泰印によって深みを得ている。ムリにインビなる雰囲気を作ろうとしてないのがいい。本格推理小説家をいかにも優等生顔のあおい輝彦としたのは適格だったと思うが、もう少しハードボイルド系にしてみても面白かったかも。
R&Aさん [ビデオ(邦画)] 6点(2009-07-29 14:17:32)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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100.00%
217.69%
300.00%
4215.38%
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6430.77%
717.69%
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900.00%
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作品の標準偏差 1.80
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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