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フェイシズ(1968) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 フェイシズ(1968)
製作国
上映時間129分
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
カサヴェテスが俳優業で稼いだ金を全部注ぎ込み自宅で作り上げたこの作品は、まちがいなくハリウッド受けしない作品である。カサヴェテスなら当然と言えば当然なのかもしれない。 まず劇中劇として始まる斬新なオープニングに引きつけられ、初老の主人公を含めた男二人と女一人の一見楽しい、しかしどこか空虚なパーティのシーンが生々しく飛び込んでくる。家に帰れば妻の顔のアップが乾いた夫婦関係を物語る。口論がおこるが、このままなんの問題もなく夫婦関係を続けてゆくことも十分可能だし、お互いが何がしかの不満を抱えながらも続けてゆくことはいたって普通のことであるし今までそうやって続けてきたことも映像から伝わる。しかしこの二人の関係は崩壊へとなだれこむ。登場人物たちの顔のアップはそれぞれのバックボーンを語り、場面ごとに変貌する心情を映す。表情だけで心の揺れや他愛も無い企みを丁寧に描いてゆく。ラストは言葉の無い画で終わる。そして私も何も言わずにただそのエンディングを見つめるのみ。えらいもんを見せられた。
R&Aさん 8点(2005-03-15 12:22:14)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
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6111.11%
7111.11%
8333.33%
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作品の標準偏差 2.00
このレビューの偏差値 53.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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