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こころ(1955) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 こころ(1955)
製作国
上映時間122分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
原作に関して同性愛小説ととらえる向きが(とくに海外で)あるらしいのですが、私自身が読んだかぎりでは全く感ずるところはなかったのですが映像にしてみるとなるほど、たしかにそんな解釈もありだなと思った。主人公と先生の出会いのシーンが最も顕著で、半裸の男が映し出されるというだけでなんとなくそんな空気を感じてしまった。しかしどうもたんに映像の力だけではなく、この映画自体がそっちの思考で作られているっぽいような気もする。先生の回想シーンでも先生と友人の関係は同性愛的描写はなくとも男同士の友情とは一線を画した何かを感じずにはおれない。作品に漂う鬱屈した空気はまるで本人が自分の中に目覚めた気持ちに気付いていないゆえの息苦しさのようだ。最初、原作にはないラストシーンは蛇足にしか思えなかったのだが、同性愛的なものが心の奥底にあったのなら何にも置いて一人蚊帳の外であった妻を最後に登場させたこのラストシーンはなかなかキョーレツな味わいを持っているではないか。ううむ、新藤兼人版も見てみたい。
R&Aさん [DVD(邦画)] 6点(2009-07-21 17:09:40)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 5.56点
作品の点数分布
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6333.33%
7111.11%
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作品の標準偏差 0.68
このレビューの偏差値 59.47
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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