Menu
 > 作品
 > ト行
 > ドクトル・マブゼ
 > R&Aさんのレビュー
ドクトル・マブゼ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ドクトル・マブゼ
製作国
上映時間297分
劇場公開日 1923-05-01
ジャンルドラマ,サスペンス,サイレント,モノクロ映画,犯罪もの
レビュー情報
先に作られた『カリガリ博士』(これもドイツ映画!)の主人公にカリスマ性を与えたようなマブゼ博士。そして『カリガリ博士』が表現主義の中で描かれたのに対し、『ドクトル・マブゼ』は実にリアルな現実世界の中に表現主義的描写を散りばめる。催眠術のシーンやラストの幻影がそれにあたる。なのでよけいに怖い。天才的な犯罪の手口がまたリアル。群集心理を利用して捕まった仲間を射殺するなんてファシズムが押し寄せようとする当時の時代背景を鑑みると空恐ろしい気すらする。そして株価操作も偽札造りもマブゼ博士にとってはトランプ賭博となんら代わらない「お遊び」でしかないというのも妙に信憑性があって怖い。犯罪映画の原点であるだけでなく、メロドラマも取り入れられ見応え十分。長尺も、連続ドラマをまとめて観ているような面白さ。
R&Aさん [CS・衛星(字幕)] 8点(2008-01-10 14:23:16)
その他情報
作品のレビュー数 7件
作品の平均点 8.14点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5114.29%
600.00%
700.00%
8342.86%
9228.57%
10114.29%
作品の標準偏差 1.46
このレビューの偏差値 49.33
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ドクトル・マブゼのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS