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さすらい(1976) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 さすらい(1976)
製作国西独
上映時間176分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,ロードムービー
レビュー情報
ワゴン車の窓からの景色が通りすぎてゆく。ガラスに映る景色もミラーに映る景色も時間とともに通りすぎてゆく。誰からも束縛されず、日々淡々と仕事をこなしながら長距離移動していく男と離婚をしてもそこから前へ進めない男。時が止まっているかのような二人の男の行く先々は、時の流れを象徴するものばかり。既に使われていない工場、誰も住まない男の生家、使用済みの国境見張り小屋、そして寂れた映画館、、。二人の男は気づいてゆく。変わらないと思っていたものが変わることを。いつまでも続くと思っていたものが終わることを。ワゴン車と列車にわかれ、去って行く途中、二人は一度交差してまた離れてゆく。心のどこかで長くて退屈だと思っていた映画に対し、終わらないでほしいという想いが込み上げる瞬間。離れてゆく二人から目をそらさないことで自分も少し変われたような気がするのは大袈裟、、、ですよね。
R&Aさん [ビデオ(字幕)] 7点(2006-01-24 15:47:17)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 8.12点
作品の点数分布
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5112.50%
600.00%
7112.50%
8225.00%
9337.50%
10112.50%
作品の標準偏差 1.45
このレビューの偏差値 44.67
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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