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華麗なる激情 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 華麗なる激情
製作国
上映時間139分
劇場公開日 1966-02-12
ジャンルドラマ,歴史もの,小説の映画化
レビュー情報
私のミケランジェロのイメージに非常に近くて感激した。チャールトン・ヘストンは、怒りっぽく激しく力強くありながら一方でうじうじ悩む男、という現在の映画ではあまり観られない人物造形が上手いが、ミケランジェロってこういう人じゃないかと思わせる。天井画を描くシーンは撮影も大変だったろうと思う。ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画制作の話が主なので、興味がない人にとってはイマイチ起伏の乏しいストーリーで飽きるかもしれないし、ヴァチカンのルネサンス芸術に関して一通りの知識がないとわかりにくいストーリーになっている。気が短く気が変わりやすく我が儘で、自ら鎧甲冑をまとって戦争に出かけていき、戦費が足りなければ売官する法皇ユリウスⅡ世を、レックス・ハリソンがコミカルに演じていて笑える。もうちょっとユリウスⅡ世は剛毅な人物だっただろうと思うが、レックス・ハリソンが演じる愛すべき法皇像も魅力的だ。また、お供をぞろぞろ引き連れた美男子画家ラファエロの「私たちは娼婦です。お金と引き替えに芸術を売り渡す」のセリフは陳腐なんだけども、なかなか良かった。惜しいことに、20世紀終わりに天井画が洗浄された際に、実際にミケランジェロがとった制作方法は、この映画に描写された形ではなかったことが判明してしまった。
ルクレツィアの娘さん 6点(2003-11-27 08:05:46)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.58
このレビューの偏差値 50.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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