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11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 11.25 自決の日 三島由紀夫と若者たち
製作国
上映時間119分
ジャンルドラマ,犯罪もの,実話もの,伝記もの
レビュー情報
この日は私が生まれた日である。親から聞いた話によるとこの日の午後に私は生まれた。
誰もが生まれた日に何かがあって、それを自分の人生と関連付けるのは無意味なことなのであるが、この事件に関しては、こういうわけで心にひっかかっていたし、本やネットで事件を調べたりもしていた。
この日に生まれ、普通の家庭に育った自分にとっては、右左のどちらが正しいという情報は「どちらも正しい」としか思えず、その極端な行動に関しては「どちらも間違っている」としか考えられなかった。
自分は若松孝二監督に感謝している。
「連合赤軍」と対極にある立場の「三島由紀夫」。
右左の論争はどんな情報を見ても、限りなく深く混乱させられるばかりであったが、この2つの映画で描かれているのは、当事者たちが何を考え、どう行動したかを思い入れを持ちながらも客観的にも描いている。
自分が二十になる頃には、自分が生まれた時代の空気に対する憧れが確かにあって、世間はバブルだと言われながらも自分の世代は言いたいことを言えない閉塞感に打ちのめされていたし、この時代の若者はエネルギーがあると言うより、波に乗って言いたいことを好きなだけ言えたんだという恨めしさもある。
しかし、この70年頃の空気に対する憧れと、事実は別のものであり、「何があったか」という点で若松孝二監督は最もわかりやすく、この日に生まれた自分の疑問に答えてくれた。
三島に関して深く研究している方にはこの映画に対する反発もあろう。
映画としてはこの俳優では若すぎるという違和感もある。
しかし臆することなく、この事件を語ってくれた監督に感謝します。


どっぐすさん [映画館(邦画)] 7点(2012-06-18 02:47:18)
その他情報
作品のレビュー数 11件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
019.09%
100.00%
200.00%
300.00%
419.09%
519.09%
6218.18%
7436.36%
819.09%
919.09%
1000.00%
作品の標準偏差 2.30
このレビューの偏差値 51.90
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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