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《ネタバレ》 今見ると、やはり内容的に単純素朴にすぎる感は否めないが(特に、証拠の精密度に関するいい加減さ)、この作品を時代を経ても鑑賞に耐えうる作品にしているのは、主人公自身、最初から無罪を確信して根拠を述べ立てていたわけではなく、人の話を聞いてさらに自分の考察を深める「議論」をしているところ。それと、事件の「真実」だの「真犯人」だのという要素をきっぱりと切り捨てている潔さ。そう、当事者主義を採用して対審構造をとる以上、裁判所に(狭い意味での)真実発見義務なんてのはないんです。そのことを製作者はよく分かっています。
【Olias】さん [DVD(字幕)] 6点(2007-04-25 00:31:41)
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