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ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼- のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ホロコースト -アドルフ・ヒトラーの洗礼-
製作国仏,独,ルーマニア
上映時間126分
ジャンルドラマ,戦争もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 すでにいくつも先行作品があるこの対象に、社会派監督の元祖(?)ともいうべきコスタ=ガヴラスが!と興味津々だったのですが、そのアプローチは、SSの一員でありながら虐殺を止めるべく各方面に働きかけたクルト・ゲルシュタインの行動というものでした。そして、サポート役ともいうべきリカルド神父が加わってから、徐々にドラマが変容していきます。しかし、見終わって分かるのは、実は監督の意図は、ナチス批判というよりも、ナチスを止めるべく何もしなかった宗教関係者批判であるということです。ローマ教皇も枢機卿も関係者も、徹頭徹尾「何もしない人」として描かれます。ラストシーンではむしろ殺戮者を隠匿してしまいます。一方で、黄色バッジをつけた(すなわち棄教した)リカルド神父が、その身を投げ出して収容所に赴く光景こそが、聖なる自己犠牲であるかのように描かれています。そんなわけで意識の純度は非常に高い作品なのですが、構成としては、「誰かに広報を頼みに行く」→「それがうまくいかない」の繰り返しにも見えてしまうので、単調さを感じさせないではないです。
Oliasさん [DVD(字幕)] 6点(2023-05-06 00:24:51)
その他情報
作品のレビュー数 3件
作品の平均点 7.33点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.94
このレビューの偏差値 35.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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