タイトル名	公園通りの猫たち
製作国	日
上映時間	105分
劇場公開日	1989-12-23
ジャンル	ミュージカル,青春もの,動物もの,小説の映画化

《ネタバレ》　導入部分でどんだけアホ作品になるのかと思っていたら、意外に面白かったので驚いた。いや、中身はかなり適当なんですよ。人間たちは何をしているかというと、「猫ミュージカルを練習して、本番発表する」というただそれだけですし、その人間側のストーリーと猫側のストーリー（？）は、絡むように見せかけて見事に何も絡んでいない。しかしそれが、かえってシンプルな突き抜け感を増幅していますし、バブル末期ならではのイケイケ感をも滲ませています。そもそも、歌って踊るシーンがある和物のミュージカルという時点で、すでに貴重ですよね。一方で、塀際を歩く人間と、その後をつける塀の上の猫を、同一画面の上と下で捉えながら平行移動するというような凝ったショットもあったりしますし、種々雑多な猫がどわっと集まっている風景とか、烏軍団の襲撃カットなんかは、あの「鳥」っぽくもあったります（！）。そうそう、石橋蓮司先生が真面目なリーダー的演出家というのも、割と貴重かも。

作品のレビュー数	2件
作品の平均点	4.50点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 1 50.00％ 4 0 0.00％ 5 0 0.00％ 6 1 50.00％ 7 0 0.00％ 8 0 0.00％ 9 0 0.00％ 10 0 0.00％
作品の標準偏差	1.50
このレビューの偏差値	56.67 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値