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スライディング・ドア のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 スライディング・ドア
製作国米,英
上映時間100分
劇場公開日 1998-09-12
ジャンルドラマ,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 数回見てやっと気づいたのだが、この作品は、2つのストーリーが同時並行しているとみせかけておいて、実際には、現実に起こっている出来事は地下鉄に「乗れなかった方」だけであり、「乗れた方」は、最後に階段から落ちて意識不明の状態になっている主人公が回想の形で見ている夢だったのではないか。冒頭の主人公の不運っぷりからすると、地下鉄にも乗り遅れ、その結果浮気も発見できず、しかもケガまでするという流れの方が自然である。その後、いろいろうまくいかず落ち込んだ日々を送る主人公は、最後に浮気の発見という形でとどめをさされる。瀕死の状態で、主人公は、そういえばあのグラスの日(主人公は「乗れなかった方」の流れの中で再三この出来事に固執している)に、地下鉄に乗り遅れてケガして帰りが遅れたんだった。もし間に合ってたら、そのときに発見できたはず・・・そこからめくるめく想像を繰り広げる。当然、その中では、浮気男を切って、仕事も成功して、何だかんだあったけどいい男と結びついて順風満帆(しかも、浮気男も悔い改めて自分に再度迫ってくるという都合の良さ。それに対する報復まで準備されている)。しかし、土壇場で自らの死亡という形で想像の世界を打ち切ることができた主人公は、危ういところで現実の世界に帰還する。そう考えると、ラストの台詞はもちろん、それ以外も含めてすべてが筋が通る(例えば、「乗れなかった方」は複数視点だが、「乗れた方」はほぼ主人公視点のみ)。見事な脚本です。
Oliasさん [DVD(字幕)] 8点(2004-12-27 22:18:27)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 114件
作品の平均点 6.41点
作品の点数分布
000.00%
110.88%
210.88%
310.88%
465.26%
51916.67%
62622.81%
73631.58%
81815.79%
965.26%
1000.00%
作品の標準偏差 1.44
このレビューの偏差値 57.68
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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