Menu
 > 作品
 > キ行
 > 奇跡の人(1962)
 > クリムゾン・キングさんのレビュー
奇跡の人(1962) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 奇跡の人(1962)
製作国
上映時間106分
劇場公開日 1963-10-26
ジャンルドラマ,モノクロ映画,実話もの,伝記もの,戯曲(舞台劇)の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 約10年ぶりの再見。
改めてアン・バンクロフトとパティ・デュークの演技の凄さに衝撃を受けた。
アン・バンクロフトの“奇跡の人”ことサリヴァン先生も鬼気迫るものがあるがやはり、ヘレン役のパティ・デュークがマジで上手い。
ストーリーはもう、誰でも知っているようなものであるが、知識欲があるにもかかわらずその術が分からずに闇の中で生きるヘレンの苦悩、自身も障害を持つがゆえに下手な同情など何も生まないことを知り、だからこそ知りたいと思うもの、見せたいと思うものを懸命に教えようとするサリヴァン先生の姿に胸を打つ。
その経由もあって、ラストの井戸での場面は本当に感動する。
史実では、井戸でウォーワーとは言っていないというのが事実らしいがそんな事ここでは関係ない。
これは公式な論文等に引用されるような資料ではないのだ。あくまで映画、芸術あるいは娯楽としての作品だ。
だから、“ものの意味を理解した”ということを表す場面としては、映画的には適切な表現だったと思う(ちゃんと劇中で、「6か月にはウォーワーと言えた、意味を理解していたという伏線も張ってある)。
確かに、意味を理解する、ということはほんのターニング・ポイントであって、その後のヘレンとサリヴァン先生の受難と奇跡の道のりが描かれていないということで、伝記としては物足りなさを感じると言えばそうなのだが、物語として、いいところで終わっていると個人的に思う。
今見ても古さを感じさせることなく、ましてや色あせることのないパワーを持った本作は間違いなく名作。
クリムゾン・キングさん [DVD(字幕)] 9点(2003-02-21 23:40:53)
その他情報
作品のレビュー数 123件
作品の平均点 8.15点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
432.44%
521.63%
6129.76%
7118.94%
83830.89%
94234.15%
101512.20%
作品の標準偏差 1.35
このレビューの偏差値 54.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
奇跡の人(1962)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS