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マレーナ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 マレーナ
製作国伊,米
上映時間92分
劇場公開日 2001-06-09
ジャンルドラマ,コメディ,青春もの,ロマンス
レビュー情報
《ネタバレ》 賛否両論,いろいろ出そうな作品でしたね。確かに多くの方が書かれたように,思春期の多感にして不安定な少年の視線で追った内容だけに,男としてあの年代を思い出し,ノスタルジーに浸ったりするのも納得だし,エピソードの数々も多少の生々しさはあるものの,結構笑える内容でした(特にあの父ちゃん。娼窟に連れて行ってくれるなんて何て理解ある親父!!そんでもってマレーナに似た相手を筆おろしに選ぶ少年の姿も切ない)確かにそうした意味では男性向きの作品であるのかも知れません。生活のため苦界に身を落としたマレーナの行動を皆さんはどう思われましたか・・?ナチスを支持していた大衆が,連合軍のシシリー侵攻を喝采で迎えるシーンをどう感じましたか・・・(私は,進駐軍に手を振る終戦間もない我が国のことを想起しました)。史実ではその翌年の1944年,連合軍によるパリ解放の際,ナチスに身を委ねた女性たちは,マレーナ同様のことをパリ市民によってされました。以前,その鮮明な記録写真を見た記憶がありますが,そうした女性の行動をどう判断すれば良いのでしょう・・・。北アフリカ戦線で戦死したと報告されていたマレーナの夫が生還した,という終盤のくだりは,何で屋上に屋根を重ねるようなことを・・・,と思いましたが,彼が街の人々に対して暴言・暴行を加えられた際の「こんな奴等のために死ぬ思いで戦ったのか」という独白に,思わず納得でした。少年の性への目覚めと思春期ならではの危ない行動,そして少年の日々への訣別をモチーフに,所謂銃後の世界を描いた見応えのある戦争映画として,私は評価したいと思います。最後に,モリコーネの音楽は瑞々しくて,切ないですね。特にエンドクレジットは・・・。トルナトーレ+モリコーネの作品としては,世評に高い「海の上のピアニスト」より遙かに良い出来ではないでしょうか・・・。
koshiさん 8点(2003-08-02 22:26:40)
その他情報
作品のレビュー数 196件
作品の平均点 6.51点
作品の点数分布
031.53%
142.04%
221.02%
352.55%
4105.10%
52613.27%
64020.41%
73718.88%
84623.47%
9147.14%
1094.59%
作品の標準偏差 2.01
このレビューの偏差値 53.69
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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