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実は,今までスパイダーマンとせっする機会は結構あったんですよ。原作のアメコミとTVアニメは勿論のこと,今から30年少し前,学園紛争(死語)なんてのが華やかなりし頃,確か少年マガジンに和製スパイダーマンが連載していました。確か,作画は池上遼一だったような気がします。荒廃する高校を背景に,学園紛争と暴力に立ち向かったのがスパイダーマンでした。妙に弱くて時々窮地に立っていたことと,結構Hな場面があったりして,小学生だった私に少しばかりの罪悪感を覚えさせてくれました。80年代初頭には,お子さま向けの特撮活劇もありましたね。妙に動きが動物的で笑わせてくれました。同じ頃に,劇場版元祖「スパイダーマン」もアメリカで公開され,ほとんど話題にもならずに終わりました。これも後年TVで見ました。やはり妙に弱っちくて,結構悪党にやられて怪我したりしていました。VTR有るんでしょうかね。・・と余計なことをだらだらと述べましたが,要するにスパイダーマンの魅力は,等身大の人間に近いところにあり,勿論もの凄い身体能力は発揮するにしても,一般人同様に悩み,傷つき,そしてそれでもなお戦う・・・ってものだと感じていました。従って,本作のラストシーンのような活劇に相応しくないような妙な陰影が浮き彫りにされたりもするものなのでしょう。ただ,それにしては,脳天気な内容だったような気がします。ある知人は「最高に面白い」と言っとりましたが,確かに見事なCG処理を初めとする特撮の見事さは筆舌に尽くしがたいと思いましたが,あのゴブリンはふざけています。お笑いに徹するならともかく,スパイダーマンの設定を「愛と苦悩の蜘蛛男」とするならば,もっとシリアスに制作して欲しかったです。あ,皆さんご指摘のキルスティン・ダンストですが,確かに高校生というには老け顔かも知れません。私もついついあの巨乳に目が行ってしまい,そこだけを追いかけてしまいました・・・(爆)。ま,スパイダーマンの本質そのまま矛盾を孕んだ作品でしたね。
【koshi】さん 6点(2003-02-09 16:20:22)
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