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《ネタバレ》 漫画のことは一切知らないので、この映画独自のものとして観る事ができました。山下監督のあの“痛い”感じは本当に好きです。「あほくせぇ」「べたぁ」「うわぁ」「ふっ」みたいな言葉を観ている内についつい突っ込みたくなる演出はとても好きです。映画の内容自体もやはり男なので嫌いではありません。見えそうで見えない、そんな意図した演出の数々が楽しくて仕方ありませんでした。もちろん、ベッドシーンもそうなんですが、二人の本当の心理も、結局明確に描いている訳ではなく、またラストシーンも、そのちょっと前の不思議なおじさんとのシーンも、母親が帰ってきた後のシーンなども、ご想像にお任せしますよ、ふふふ、な演出を存分に入れ込んだのは個人的にはドンピシャです。気まずい雰囲気の“痛い”静けさ、母親に見つかる前のあの「バレルよバレルよ」と言いたくなる観てられない“痛い”雰囲気。楽しいですね、観ていて。どんなに気まずくても、観ているこっちにしてみれば他人事に過ぎないので、もう面白くて仕方ありません。「バカだよ、この監督」と言いたいですが、そんな風に笑い事で言えるような監督はあまりいないような気がします。随所随所で、“ニヤリ”と口元がなってしまう、いや、させられてしまう。楽しい時間をありがとうございました、と山下監督に言いたいですね。
【ボビー】さん [DVD(邦画)] 8点(2006-09-04 19:01:10)
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