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《ネタバレ》 緊張感がない。満島ひかりさんと永瀬正敏さんは、なんとか踏みとどまっているようにも思えるのですが、その他の役者のみなさんの芝居のテンションがシーンによっても、人によってもチグハグ過ぎて、一体どの水準の緊張感でこの映画を観れば良いのかまったく発信側から伝わってこない。序盤から「明解なプラン」が無い事が画面からヒシヒシと伝わってくる。また、格闘シーンに関してもスローとCGを多用し、意味不明な涎が多めに出るのを拝見し、まるで「本気」でも「冗談」でもないような曖昧な手法に誠実さを感じず、真面目に観続けることに嫌気を覚えました。また、クライマックスでは永瀬さんと安藤政信さんの格闘シーンがあり、CGであることを一切誤摩化そうともしない、20年前のB級ハリウッドよりも汚い映像を観せつけて来ます。圧倒的な身体能力に見えないし、あれではクリーチャーです。あとリンチシーンですが、拘束着を填められた状態から抜け出すのは良いとしても「嘘を本当にする」という芝居に事前の伏線(あれが出来る理屈)がないので説得力がまったくなく、都合の良いシーンにしか見えない。また、あのようなヤクザ?の屋敷に簡単に出入りする理屈もないのもまったく不誠実。最後まで眠らずに観たのが空しくなった。
【ボビー】さん [DVD(邦画)] 3点(2013-01-13 19:34:52)
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