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少年と自転車 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 少年と自転車
製作国ベルギー,仏,伊
上映時間87分
劇場公開日 2012-03-31
ジャンルドラマ
レビュー情報
《ネタバレ》 執拗に自らを捨てた父親に縋る姿は、あまりにも残酷で、彼が無垢であればあるほどその行動は父を求め、痛みに満ちていて心苦しくて仕方ない。子どもが親を求めるのは本能で、それを周囲が抑制すればするほど溢れ出る彼の反発が葛藤として痛いほど胸に響いた。その抑制の中で唯一自転車は、“想いのままに行きたい所に行ける”自由を願う願望の象徴としてとても効果的に描かれていたように思います。また、信じた友人の裏切り、父親からの完全な拒絶の末、もうどこにも縋る事のできなくなった彼が、やっとの思いで彼女に甘える事ができたその変化は涙無しに直視出来ませんでした。閉ざされてしまった心を開かせるには、まず温もりの伝わる距離に辛抱強く居続け、なおかつ諦めずに心を開いてくれるのを持つほかないわけですが、「ぐるりのこと」や「シークレット・サンシャイン」のような優しい感動を得られました。
ボビーさん [映画館(邦画)] 8点(2012-07-29 23:38:41)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 26件
作品の平均点 6.42点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.45
このレビューの偏差値 57.54
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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