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《ネタバレ》 これはデイヴィッドの話なんだと思いました。序盤から「2001年~」のオマージュに観えるシーンと音楽が流れていて、徐々に「A.I.」に近しいテーマもオマージュとしてあるんじゃないかなと思ったりもしました。知的生命体から武器の使い方を教わり、武器を持った人類はその末に核兵器(船)を作り出し、HALと地球の次の支配者を決めるべく戦う、という構図が「2001年~」で今作に多方面で絡んでくるのがまず楽しいし、デイヴィッドの抱く願望がまんま「A.I.」のデイヴィッドで、知的生命体に願い事をするところは大変興味深かったです。話を変えて、作品上では一切描いていない部分を勝手に憶測します。そもそもエンジニアはなんの為に人類を誕生させたのか?これは進化論と宗教を共に否定していますが、人類は誕生させられた存在だとすればエイリアンなわけですが、我々エイリアンが誕生し、文明を発展させてからは破壊行為と殺し合いしかしていません。虐殺と自然破壊のみです。実際問題エイリアンは猫は襲いませんし、自然破壊もしませんから人間の方がよっぽどエイリアンです。エンジニアは人類を野放しにしたせいで人類は第三次世界大戦で核戦争をしようとしました。エンジニアからしてみればそれはエンジニアの過ちです。だとすればエンジニアがすることは一つです。人類を責任持って滅ぼさなければ地球が滅びるのです。その救世主たり得るのは人類の進化した文明の誕生かエイリアン、あるいは科学兵器によって人類を滅ぼすか、のいずれかです。また前者には二通りのアイディアがあります。人類が進むか、人類以外が進むか。つまり「2001年~」です。結局ここに至ってしまいました。冒頭のシーンの受け取り方は黒い液体によって生命の種をまくこととその破壊。あと、ラストの特攻はある意味核爆弾の突撃で、子孫を残し続けた人類が生んだ核兵器(エイリアン)かな?キューブリックへのオマージュ、自己作品パロディ。思想豊で大変楽しかったですよ。
【ボビー】さん [映画館(字幕)] 8点(2012-09-24 00:38:07)
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