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目が覚めれば親が居て、食事が用意されている。そしてごく自然に学校へ行く。漠然とした日常の暮らしの中で、それらの事があって“あたりまえ”だと思っていた。だって、朝起きると親が居なくて、ご飯がなくて学校も行けないなんて、今の僕には想像もできない。これらの事がどれだけ幸せで、恵まれた事か、僕は知らず知らずの間に忘れていたのかもしれない。きっと日本に住むたくさんの子供達には、この映画の主人公達の想いは想像も出来ないだろうし、忘れてしまっていると思う。絶対に忘れては行けない事を忘れてしまっている。
この映画は胸が張り裂けそうなほど辛く悲しい。子供達が笑っている時でさえも・・・でもそこから学び、知るものがたくさんあった。それが“あたりまえ”の大切さ。今の僕にはもう、漠然とした毎日の“あたりまえ”が“あたりまえ”だなんて思えなくなった。そう、この映画に出会えたお蔭で。。。 素晴らしい映画には、いつも隠れたメッセージがある。でもメッセージがいつも、観た人全てに伝わるとは限らないし、届くメッセージも一人一人少しずつ違う。それが感想であり、意見でもある。僕に届いたメッセージは「“あたりまえ”を大切にする」という事だった。この「“あたりまえ”を大切にする」というメッセージは、できるだけ沢山の子供達に観て欲しい。言葉で言っても伝わらない事が、この映画には込められてる。だから観て欲しい。そして知って欲しい。たくさんの人々に。 【ボビー】さん 9点(2004-09-02 23:31:36)(良:2票)
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