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ピエロの赤い鼻 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ピエロの赤い鼻
製作国
上映時間95分
ジャンルドラマ,戦争もの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 確かに地味な話ですね。
でも地味な話を時間を忘れて最後まで見てしまう感覚というのが不思議でした。
それだけ出来が良いという事なのでしょう。
銃後の統治下に置かれた国民の物語を描いた映画としては
秀逸な部類に入ると思います。
それと、この映画に関して、色々な見方が出来るのも面白いですね。
捕えられた4人の悲しくもおかしいやりとり、
4人に希望を持たせようとするドイツ兵、
ドイツ親衛隊士官に嫌悪感を抱いているドイツ陸軍指揮官
上官に媚を売る下士官とその姿を見て嫌悪するドイツ兵
信頼関係のしっかり出来ているドイツ兵と鉄道員
過去にはドイツ軍に対する嫌悪感で一杯の映画がたくさんありましたが
嫌悪以外の感情を抱かせるのはあまり見たことがありませんでした。
今という時代がなせる技なのかも知れませんね。

親衛隊士官に毅然として銃を構えるのを拒んだドイツ兵の姿は
滑稽でもあり、悲しくもあり、人間的でした。
映画自身はかなり展開を散らしてはいるけど、
反戦のメッセージをそっと置くように見せるやり方は
いかにもフランス映画らしいですね。

奥州亭三景さん [DVD(字幕)] 8点(2005-04-26 00:31:03)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 30件
作品の平均点 7.43点
作品の点数分布
013.33%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
526.67%
626.67%
7826.67%
81136.67%
9310.00%
10310.00%
作品の標準偏差 1.86
このレビューの偏差値 51.64
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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