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眼には眼を のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 眼には眼を
製作国仏,伊
上映時間113分
ジャンルドラマ,サスペンス
レビュー情報
《ネタバレ》 イラク戦争が泥沼化する今日を予測したかのような白人医師とイスラム教徒との相容れぬ相克を描いた異色作。本作でのカイヤットは「ラインの仮橋」とは対極的な作風で異文化間の相互理解の困難さを、舞台となる中東の砂漠さながらの乾いた視点の下で描き続ける。全編ほぼクルト・ユルゲンス扮する白人医師ワルテルとフォルコ・ルリ扮するシリア人ボルタクの圧倒的な二人芝居から成り立っており、荒涼とした砂漠のロケーションが秀逸な舞台効果をあげている。殊にラストシーン、ボルタクに欺かれたワルテルがヨロヨロと歩む彼方に無情に広がる砂漠の俯瞰撮影はクリスチャン・マトラのカメラワークも相俟って鳥肌モノの絶望感に包まれる。まぁ確かに後味は最悪だが人間性の真実を直視するカイヤットの力感溢れる演出に嘘が無いので、色々と示唆に富むことは否定できない。
へちょちょさん 9点(2004-01-13 13:24:23)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 19件
作品の平均点 8.37点
作品の点数分布
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6210.53%
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8421.05%
9947.37%
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作品の標準偏差 1.13
このレビューの偏差値 54.91
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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