Menu
 > 作品
 > エ行
 > 永遠の人
 > へちょちょさんのレビュー
永遠の人 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 永遠の人
製作国
上映時間108分
劇場公開日 1961-09-16
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 木下恵介&高峰秀子だからといって、呉々も「二十四の瞳」の感動を期待してはいけません。もうドロドロのぐちょぐちょです。何とも暗澹たる気持ちになります。田村正和が阿蘇の火口へ投身自殺するくだりでは此方まで奈落へ突き落とされます。MVPは鬼畜外道な地主の息子を演じた仲代か、と思いきや意外にも善人風を装って死ぬ間際まで高峰秀子扮するさだ子を翻弄し続ける真性の鬼畜・佐田啓二だったりして吃驚させられます。木下忠司のフラメンコっぽい挿入歌もバリバリに浮きまくって果てしなくノイズです。が、しかし!前作「笛吹川」といい、コレほど厭世観に満ちた暗く重い作品が堂々と劇場公開され(それなりに)収益を上げていた事実に、私は嘗ての邦画界の懐の深さを垣間見た気がしました。それは製作側のレベルの高さもさることながら、当時の観客の鑑賞レベルの高さに負うところ大だったのではありますまいか?色々と示唆に富む本作には8点進呈。但し、余りの重苦しさ&フラメンコギターに2点マイナス。ううむ恐るべし、木下恵介!!奥が深い…。
へちょちょさん 8点(2003-12-20 02:08:36)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 17件
作品の平均点 6.94点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4211.76%
515.88%
6423.53%
7211.76%
8635.29%
915.88%
1015.88%
作品の標準偏差 1.63
このレビューの偏差値 54.01
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
永遠の人のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS