Menu
 > 作品
 > ケ行
 > 決断の3時10分
 > 鱗歌さんのレビュー
決断の3時10分 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 決断の3時10分
製作国
上映時間92分
劇場公開日 1957-09-28
ジャンルドラマ,サスペンス,ウエスタン,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
おお、これぞ西部劇界の“ハムレット”、生か死かそれが問題だ、とばかりに、悪党の親分のネチネチとした心理戦(暑さの描写、屋外の葬列が、焦燥感に輪をかける)に心が揺らぐ主人公。短い映画の割に、問題の「3時10分」まではエラく時間があったりして「えっ?」と思わんでもないけれど、それでもいずれ、3時10分は迫ってくる、10分前には無情にも時計の鐘が鳴り響く。悩んだ主人公がついに「決断」した時はもう運命の歯車は回り出しており、“ハムレット”よろしく、ある意味手遅れな訳だけれど、しかし大きな違いは、運命に打ち倒されないところ、運命に決然と立ち向かうところ、ですな。悪党という割には悪党顔をしていないスマートな悪党に対し、むしろ主人公の方が野暮ったく見劣りしているのですけれども、その“タダのオヤジ”たる主人公が、“タダのオヤジの意地”を貫く時、そりゃ絵ヅラ的にはイカツいですけど、それでもそこには「美しい」と感じさせるものがあります。だから意表をつくラストにも、納得してしまう。ちょっと似たところのある(でも全然違う)『真昼の決闘』も好きな映画ですが、やっぱりコチラに軍配を上げてしまうなあ。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2013-02-26 22:21:16)
その他情報
作品のレビュー数 38件
作品の平均点 7.34点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
400.00%
5513.16%
6615.79%
7821.05%
81128.95%
9615.79%
1025.26%
作品の標準偏差 1.40
このレビューの偏差値 63.55
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
決断の3時10分のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS