Menu
 > 作品
 > タ行
 > ダ・ヴィンチ・コード
 > 鱗歌さんのレビュー
ダ・ヴィンチ・コード のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ダ・ヴィンチ・コード
製作国
上映時間150分
劇場公開日 2006-05-20
ジャンルドラマ,サスペンス,シリーズもの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
映画前半は、長い長い一夜。謎が謎を呼びつつ、やがて夜が明け、ついにすべてが明るみに・・・ってか!? 映画の構成としてはそういうコトなのかも知れんが、観る立場の感じ方としては、「ナンボほど長い夜やねん」「一晩の出来事にしちゃあ盛り沢山過ぎる」「というか、要するに、一晩でここまで解明が進む程度の謎、に過ぎないワケだ」。アリガチな話で纏め上げ、結局は予想通りのオチを迎えちゃった、という感じ。大体、このテのミステリは、「一般に知られた歴史的な手掛かりから、いかに大胆な仮説を提示するか」が売りだと思うんですが、この映画って、『最後の晩餐』が「見ようによっちゃあ、こう見えなくも無いなあ」という以外、これと言ったネタもなく(モナリザのそばに落書きが!って言われてもねえ)。これじゃあどこが“ダヴィンチの暗号”なのよ、と。創作した手掛かりの方が多いんだったら、例えば『ニュートン・コード』とか何とか、要するに何でもいいのでは。さて、では、なんでこの映画が作られたのか。「ダ・ヴィンチ・コード」を映画化する理由は。これはもう明らか、「今、映画化したら、儲かるから」。それ以外に敢えてこの映画を作る理由(例えば「映画として表現したい何かがある」とか)って、感じられなかったなあ。話題の小説と、著名な映画人を掻き集めて、とりあえず“ヒット作”をでっち上げる。優秀なヒトたちが集まっているから、確かにそこそこのモノにはなるけれど、トータルで見た場合の、“作品の存在価値”って、何なのか、単なる金儲けの道具なのか? モノ作りの基本を忘れ、ただ「儲かりさえすればいい」、それが今のソニーの考え方ならば、もう映画からはキッパリ手を引いてくれ!と言いたい。結局、本作を観て、何かが心に残ったとすれば、それは「まだ読んでない原作、ホントにこの映画程度の内容なのか、それとももうちょっとマシな内容なのか」ということ、だけであるという、この皮肉。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 5点(2007-07-13 06:55:06)
その他情報
作品のレビュー数 255件
作品の平均点 5.06点
作品の点数分布
010.39%
172.75%
2103.92%
3249.41%
43212.55%
57830.59%
66023.53%
73112.16%
8124.71%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.59
このレビューの偏差値 49.77
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ダ・ヴィンチ・コードのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS