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男の顔は履歴書 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 男の顔は履歴書
製作国
上映時間89分
劇場公開日 1966-07-15
ジャンルアクション,ドラマ
レビュー情報
男の顔は履歴書、だなんて言われても、とても私の顔なんぞまるで履歴書っぽくはないのだけど、これが安藤昇だとドンピシャ当て嵌まる。「現在」の顔は眼鏡にヒゲの典型的な中年オヤジ風、しかし頬の傷は間違いなく、彼の過去を語ってます。さらにはこの、冷たい眼光。この顔ならば、セリフが棒読みであればあるほど、かえって迫力が。
そこから場面は敗戦まもなくの、闇市へ。この後も時代がアチコチに飛び、さらには中途半端な独白が入ったりして、多少ヘンな映画ではあるのですが、それでもなお、独特の迫力が。
朝鮮人の一味の横暴なども描かれるけれど、登場人物それぞれが皆、それぞれの言い分、それぞれの思いがあって。あ、菅原文太はあまり無さそうですけどね。
クールな安藤昇の弟役に、伊丹十三。「ゆーとぴあ」かと思ったぞ。とくに言い分が多そうな役で、映画を盛り上げます。
でもって、映画にさらに迫力をもたらしているのが、例によって独特のローアングル。そしてクローズアップは、被写体が画面からはみ出んばかり、まさに、はみ出るかはみ出ないかの臨界状態。
クライマックスの銃撃戦、斬り合いも、もはや、尋常なものではなく、凄まじいエネルギーを放ってます。
ちょっと意外な、しかしこれしかないだろ、という絶妙のラスト。
鱗歌さん [インターネット(邦画)] 8点(2022-03-17 22:52:23)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 7.50点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 0.96
このレビューの偏差値 55.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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