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ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミレニアム ドラゴン・タトゥーの女
製作国スウェーデン,独,デンマーク
上映時間153分
劇場公開日 2010-01-16
ジャンルドラマ,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの,ミステリー,小説の映画化
レビュー情報
主人公のジャーナリストが、40年前の少女失踪事件の調査を依頼される。という発端は、中途半端な唐突さで、イマイチかな、とも思うのですが(巻き込まれ型サスペンスの持つ切迫感も乏しいし、その前の裁判敗訴のエピソードも、主人公がヒマになったと言ってるだけで、収監までのタイムリミットも物語に貢献していない)、映像を通じて繋がっていく過去の秘密、さらには当時発生していた連続殺人へと話は展開し、俄然、面白くなってきます。偶然撮られていたシャシンの、荒い粒子の中に過去がぼやけて見える、それが徐々に焦点を結んでいく面白さ。とは言え、謎ときの興味だけが本作の面白さではなく、むしろ、主人公とともに謎をおいかける、ドラゴンタトゥーの女、リスベットの存在が、本作をユニークなものとしています。事件とその犯人を特徴づけるのは、サディズムと暴力であり、一方でリスベット自身もまた、サディズムと暴力の中で生き抜いてきている。この猟奇犯罪が、特異的で一過性のものではなく、その芽となるものはいつでもどこにでもあることの証言者たる彼女の存在によって、ドラマに多層性が生まれています。作品終盤は、蛇足とみるか余韻とみるか、人によって感じ方がわかれるかも知れませんが(私はやや蛇足かとも)。
鱗歌さん [DVD(字幕)] 8点(2015-09-13 08:47:07)
その他情報
作品のレビュー数 50件
作品の平均点 6.56点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.08
このレビューの偏差値 62.35
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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