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オープン・グレイヴ-感染- のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 オープン・グレイヴ-感染-
製作国
上映時間102分
劇場公開日 2014-06-14
ジャンルホラー,サスペンス,ミステリー
レビュー情報
《ネタバレ》 作品の背景にある基本設定の部分だけを見ると、別に目新しいものではなくって、『バイオ・インフェルノ』あたりを嚆矢と言ってよいかどうか、とにかく、「感染したらゾンビになっちゃう病」のオハナシ。もはやこのネタ自体がゾンビ病のごとく、映画界に蔓延しております。
しかし、そういうアリガチな基本設定であっても、見せ方ひとつで新鮮になり、面白くなる、という好例ですね。
主人公が何かを失っている状態、というのは、映画の物語を動かしていく魅力的なテーマの一つですが、特にその失ったものが「記憶」である時、テーマはまた一段と魅力的なものになります。
記憶がない、頼るものが無い中で、主人公の前に次々に繰り広げられる意外な光景、意外なシチュエーション。さらには断片的に蘇る記憶もそこに重なって、ついつい、作品に引きこまれてしまいます。
冒頭、目が覚めたら大きな竪穴の底で死体に囲まれている。そこにロープが下りてきて穴から這い出すことはできたものの、助けてくれたのは何者なのか、そもそも何のために助けてくれたのか。穴を脱出したとて、閉塞感に包まれたままであることは、相変わらず。記憶がない、自分が誰かわからない、という時点ですでに孤独なのに、さらに何だか妙に自分が「受け入れてもらえない」ようなところがあって。
イヌに吼えられる。倒木が行く手をふさぐ。とにかくイヤな感じの閉塞感。その外側には真相があるはず、しかしそれを手探りで掴もうとするものの、なかなか掴めない。
そのモヤモヤ感に引きずられていく面白さが、ちょっと新鮮でした。
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 8点(2025-05-24 07:07:32)
その他情報
作品のレビュー数 6件
作品の平均点 6.33点
作品の点数分布
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4116.67%
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6350.00%
700.00%
8233.33%
900.00%
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作品の標準偏差 1.37
このレビューの偏差値 58.82
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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