タイトル名	マンハッタン無宿
製作国	米
上映時間	94分
劇場公開日	1969-02-15
ジャンル	アクション,犯罪もの,刑事もの,ハードボイルド

これは『マカロニ王子　ニューヨークへ行く』といった感じの趣向でしょうか。アリゾナからニューヨークにやってきた（前世期から現代にやってきた、と捉えても結構）保安課が、囚人の移送中に取り逃がしてしまう。そこで、右も左もわからぬ大都会を持ち前の厚かましさを武器に（？）囚人の追跡を行う、というオハナシ。実際、妙に説得力のある邦題（意味はワカランが）で、この邦題を考えたヒトはエライと思います。まあ追跡劇として見るとそれなりにお粗末ではありますが（引っ張った割にはアッサリ囚人を発見するしなあ）、そこはそれ、別角度の面白さ。演出の切れ味とか（冒頭のタイトルのバックで繰り広げられる先住民とのやり取り、まさにツカミはＯＫ）、ビリヤード場の対決にバイクチェイスといった体を張ったアクションとか。さらには、サイケ調の大都会の風俗描写、これはもう文明批判と呼ぶ気も起らない、若干の悪意すら感じられもする描き方で、何か知らんが面白ければいいじゃないの、ってな感じ。プログラムピクチャー的な「中身の無さ」が実に素晴らしい、活きの良い映画です。

作品のレビュー数	29件
作品の平均点	5.34点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 0 0.00％ 3 2 6.90％ 4 6 20.69％ 5 9 31.03％ 6 6 20.69％ 7 4 13.79％ 8 2 6.90％ 9 0 0.00％ 10 0 0.00％
作品の標準偏差	1.32
このレビューの偏差値	65.23 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値