Menu
 > 作品
 > ホ行
 > ボーダーライン(2015)
 > 鱗歌さんのレビュー
ボーダーライン(2015) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ボーダーライン(2015)
製作国米,メキシコ,香
上映時間121分
劇場公開日 2016-04-09
ジャンルアクション,ドラマ,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの
レビュー情報
麻薬組織と捜査官との戦いを描いた作品、なんだろうけれど、主人公のエミリー・ブラントが終始、蚊帳の外に置かれたような立場であるのが、この作品の一風変わったところ。だもんで、ストーリーがあるような無いような。だけど、ひたすらヤバい、ということはヒシヒシと伝わってきます。そして、実は、思ってたよりもさらにヤバかった、という展開に。
作品にモヤモヤとしたつかみどころの無さみたいなものがある分、クライマックスはなかなかに衝撃的です。
ベニチオ・デル・トロの存在がやたら不気味で、まるで、深奥からこちらをのぞき込んでくるような表情。闇に引きこもうとするような、あるいは逆に光をはねつけるかのような。
終盤近く、部屋にいる彼の後ろのキッチンに灯りがともっていて、その分、手前にいる彼の表情には影が差しているのだけど、彼が主人公の方に近づいてくるとき、それはより明るい側へと歩み寄っているにも関わらず、彼の纏う闇はさらに色濃くなっていて、その表情もまたさらに闇に閉ざされる。
日常と闇の世界との境界、というものを象徴的に描いたような作品でした
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 8点(2020-10-23 21:30:54)
その他情報
作品のレビュー数 61件
作品の平均点 7.26点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
334.92%
400.00%
511.64%
61016.39%
71422.95%
82744.26%
958.20%
1011.64%
作品の標準偏差 1.37
このレビューの偏差値 53.95
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
ボーダーライン(2015)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS