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ミニー&モスコウィッツ のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ミニー&モスコウィッツ
製作国
上映時間114分
劇場公開日 2000-04-08
ジャンルドラマ,ラブストーリー,コメディ
レビュー情報
佐藤蛾次郎をヒョロっとした感じの男と、ジーナ・ローランズ顔の(要するにコワイ顔の)女の、冴えない恋愛。正直、大した事件らしいものも起こらず、そんな映画面白いのかよ~と言われそうなんですが、これが妙に面白い。事件が起こらないどころか、即興的に捉えられたカメラの中では、常に何かの細かい事件が起こり続けている、という印象。構図をしっかり決めてカメラを回せば、そこには思わぬ揺らぎが常に生成され続ける。
例えばこの映画では、クローズアップはむしろ、被写体である登場人物の姿を、カメラから「はみ出させる」ためにこそ、用いられているようにも思われて。そう、この、あふれ出す感じ。
きちんと計算された作りの映画を観るのも気持ちがいいけど、なるほどこういう自由があっても、いいんだなあ。実際、ここで描かれているのは、まるでヤケクソのような悲痛な「自由」だから。ラストの無理やりなハッピーエンドを見ると、かえって何とも切ない気持ちになるのです。たぶんこれは、実際には我々が決して手にし得なかった過去形の「幸せ」だから。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 9点(2017-05-31 22:50:30)
その他情報
作品のレビュー数 5件
作品の平均点 4.60点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 2.42
このレビューの偏差値 57.53
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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