Menu
 > 作品
 > ク行
 > グランド・イリュージョン 見破られたトリック
 > 鱗歌さんのレビュー
グランド・イリュージョン 見破られたトリック のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 グランド・イリュージョン 見破られたトリック
製作国
上映時間129分
劇場公開日 2016-09-01
ジャンルアクション,サスペンス,シリーズもの,犯罪もの
レビュー情報
映画における特殊効果というものには、奇術を見る楽しみ、みたいなものがあって、ミニチュアだとか合成だとかコマ撮りだとか、基本的なトリックはわかっていてなお、その演出がもたらす不思議さに、つい感心してしまう。いや、感心というより、我々を夢中にさせるものがあります。
CGが多用されるようになり、しかもその技術も向上して実物とCGとの区別がつかなくなり、画面上であらゆる不思議な事が起こるようになると、もう何に対して不思議がるべきなのかもわからなくなってきちゃいそうなんですけれども、本作のいくつかの場面ではやっぱり「あっ」と驚かせる奇術の楽しみ、みたいな演出が見られて。首チョンパのシーン、とか、ね。
ところがあの中盤のチップを盗み出すシーンとなると、これが妙にツマラなくって。確かにテンポよく見せてはくれるのだけど、「どうせCGだから何でもできちゃいます」感が全開で、何だか、まるでハラハラさせられません。ハラハラするには、どこかにアドリブ的な「完全には制御しきれない危うさ」みたいな要素が、きっと必要なんでしょうね(そういうのもいずれはノウハウ化されてCG技術に取り込まれていくのかも知れませんが・・・)。
さらに、クライマックスに向かうに従って、派手にはなっていっても、不思議さや驚きの要素が乏しくなっていってしまうのが、残念なところ。
あと、これはヴァン・ダインの二十則にもノックスの十戒にも言及は無かったような気がするけど、ミステリのトリックに催眠術を使うのは、アカンことにして欲しい、なあ。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 6点(2020-08-02 18:27:05)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 5.50点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3112.50%
4112.50%
5112.50%
6337.50%
7225.00%
800.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.32
このレビューの偏差値 52.86
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
グランド・イリュージョン 見破られたトリックのレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS