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うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
製作国
上映時間98分
ジャンルサスペンス,SF,ラブストーリー,コメディ,ファンタジー,アニメ,シリーズもの,ミステリー,青春もの,学園もの,TVの映画化,漫画の映画化
レビュー情報
一話完結的なお馴染みのテレビアニメを、不思議で奇妙な味わいの幻想譚に仕立てあげた大胆さ。ということで、いわば伝説的な作品となってますけれども、今となっては、その後の押井守のネームバリューとセットで捉える向きもあるだろうし、、、
とりあえず、よくもまあ、こんな「“うる星やつら”の枠をはみ出たようなシュールな作品」が当時、受け入れられたもんだ、と思うのですが(すみません私はテレビアニメの方は目にすることがあっても、映画版には正直、興味が無かったのですが、それでも当時、この作品を絶賛する声は耳にしていました)、そもそも“うる星やつら”の枠、って一体、何なんだろう? 当たり前のようにアニメ放送され、当たり前のように「お馴染み」だったけど、どうしてこんな奇妙な設定のアニメが、当たり前のように受け入れられ、皆に親しまれていたんだろうか? ・・・ということに、なぜ私はこれまで一度も疑問も違和感も感じなかったんだろうか?
この作品の中では超自然的な時間のループが描かれ、夢と現実が混然一体となっているのですが、そうは言っても、何となくこの部分はどちらかという夢の範疇、この部分は現実の範疇、ってのがあって、「カミナリ様みたいなヒロインの女の子」とか「戦闘機」とかいう普通なら意味不明の部分が、ちゃっかり現実側に属していて、我々も当たり前のようにそう捉えている。
作品と、それを見る側との間には、思った以上に根深い共犯関係がありそうですな。
いずれにせよ、この作品は一筋縄ではいかない迷宮であり続け、そうであればこそ伝説でもあり続ける。80年代の空気感と不可分である作品のように思いつつも、80年代からの距離感が広がれば、また新しい受け止め方が生まれてくるんじゃないでしょうか。
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 7点(2025-07-21 10:42:40)《新規》
その他情報
作品のレビュー数 119件
作品の平均点 7.31点
作品の点数分布
000.00%
110.84%
210.84%
343.36%
432.52%
597.56%
62016.81%
72016.81%
82521.01%
92218.49%
101411.76%
作品の標準偏差 1.91
このレビューの偏差値 49.15
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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