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暗殺者の家 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 暗殺者の家
製作国
上映時間76分
劇場公開日 1935-12-17
ジャンルドラマ,サスペンス,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 この映画、原題は「知りすぎていた男」といって(笑)、要するに後のリメイク作は同じタイトルで作られた訳ですが、かなりの改変が行われています。キーワードとなる幾つかの設定は共通しているものの、殆ど別の映画、という印象。むしろ、リメイクでどこが再び採用されたか、なんてのも興味深いところ。
すぐに目につくのは、暗殺の直前に画面の右から左へ銃口が伸びてくる、あのシーンですかね。やはりアレは落とせない、と。一方で、暗殺の顛末をその瞬間には見せないのが、このオリジナル作。なるほど、そのテもあるワケですな。
この作品、リメイク作に比べるとかなり短く、尺にして3分の2に満たないコンパクトさ。まだサイレント映画の香りも残ってて、乱闘シーンにおける短いショットの積み重ねなど、コンサートシーンのクライマックスに劣らず印象的。
さらにはこの乱闘の騒動をオルガンの音でごまかそうとするあたりは、クライマックスに向けて我々に対し「音」に注目させようとする布石にもなってたり。
ラストは銃撃戦に発展し、この点に関しては、親子愛にスポットを当てたリメイク作よりも「大ごとに発展しちゃいました」というダイナミックさがあります。屋根の上という不安定さがもたらすスリル、そして伏線が効いたオチ。
子供を助けたい気持ちは父も母も同じ。という点は、オリジナルもリメイクも共通ですね!
鱗歌さん [インターネット(字幕)] 9点(2022-04-10 12:21:54)
その他情報
作品のレビュー数 14件
作品の平均点 5.14点
作品の点数分布
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317.14%
4428.57%
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作品の標準偏差 1.55
このレビューの偏差値 66.02
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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