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麦秋(1951) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 麦秋(1951)
製作国
上映時間124分
劇場公開日 1951-10-03
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
例によって例のごとく、嫁に行けとかまだ行かないワとかいうオハナシですが、本作、原節子の思わぬ選択の、そのあまりの唐突さには、誰しもつい「なんでやねーーーーん」と叫びたくなるところですが、その気持ちは登場人物たちも同じ。波紋、動揺、そして受容。笠智衆は珍しくも、相手との衝突を避けることなく、大いに吠えまくる(しかし、バカ息子2人は、遠慮せずにもっと叱り飛ばしてやってよろしい)。そういう会話上の衝突があることと関係があるのか無いのか、恒例の(?)「コマ切れカット対話」は抑え気味、カメラは引き気味。母親役の東山千栄子は、『男はつらいよ』シリーズの“オバチャン”の原型とも言うべきでしょうかね、『東京物語』に負けず劣らずの、愚かしいまでの無垢さ、これには心打たれずにはおられません。これはまさに生き仏です。合掌。ラストは、“家族みなバラバラになっちゃったけど、いつかまた会えるだろう”ってのが何だか『日本沈没』みたいで、良いですね、全然違うけど。この麦穂が揺れる奈良の風景、おいおいいくら奈良でもここまで田舎じゃないよ、本当は一体どこでロケしたんだよ~と思ったら、あ、耳成山みたいですね、これは奈良ですね、すみません。昔々はこんなのどかな風景だったんですね。え、今も大差無いってか。 (この麦が揺れるシーンですかね、何テイクか撮影されたうち、OKテイクとは異なるフィルムをスタッフが誤って用いたのを、小津監督が一目で見破ったというのは。)
鱗歌さん [CS・衛星(邦画)] 8点(2011-06-12 23:50:40)
その他情報
作品のレビュー数 44件
作品の平均点 7.77点
作品の点数分布
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312.27%
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524.55%
6818.18%
712.27%
81738.64%
9613.64%
10818.18%
作品の標準偏差 1.70
このレビューの偏差値 50.78
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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