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怒りの葡萄 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 怒りの葡萄
製作国
上映時間123分
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
新天地カリフォルニアを目指し、ポンコツトラックに乗り込む一家の姿。その苦難の姿をただ卑屈に描くのではなく、むしろ一家をはじめとする登場人物たち各々が、活き活きと描かれ、また数々の印象的なエピソードが積み重ねられていくことによって、多層的なドラマが展開されます。見事と言う他ありません。舞台は大恐慌の時代、むかしむかしのオハナシな訳ですが、活き活きとした描写が古さを感じさせない・・・のみならず、むしろ今この時代に繋がる点が多々ありそうなのが、コワかったりもします。ある人たちは言う、太平洋戦争が勃発したのは、日本が戦争を起こすように仕向けられたからだ、と。この映画で描かれているアメリカの姿を見ていると、「そりゃそうだろ、そうせざるを得んだろ」という気がしてきます。どの国も苦しく、どの国も外へと活路を見出すしかなかった時代。国が矛盾を抱え、国民が飢え、国内に危機が巻き起こったならば、もはや「外敵」を設定するしかない。・・・で、現代、今。まさに、そういう時代、ですよね???  この映画のヒューマニズムこそ、今もっとも必要とされているものではないか、と。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 10点(2011-11-17 00:13:29)
その他情報
作品のレビュー数 40件
作品の平均点 7.03点
作品の点数分布
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625.00%
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8512.50%
937.50%
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作品の標準偏差 1.65
このレビューの偏差値 60.92
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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