タイトル名	夜叉
製作国	日
上映時間	127分
劇場公開日	1985-08-31
ジャンル	ドラマ,ヤクザ・マフィア

ええと、テーマは薬物汚染ですか。いやあ、邦衛さん、どの映画観ても言動がちょっとおかしいと思ってたんですが、やっぱりヤッてましたか（笑）。ってのはどうでもよくって。
みんな、過去から逃れられないんですね。過去がもたらす、シガラミから。
高倉健は、拭うに拭い切れない「夜叉」の過去を背負って生きている。田中裕子も、ビートたけしへの気持ちからは逃れることができない。逃れることのできない２人の間に、さらに逃れきれないシガラミが生まれる。そりゃ、田中裕子が美人かどうかはともかく（ゴメン）、いしだあゆみよりはイイだろう（さらにゴメン）、だけど、いしだあゆみの眼力が、決して高倉健を自分から逃れさせない。
過去のシガラミを、「現在」が乗り越えていく。
夜汽車の中での、田中裕子のニタリという笑顔がコワイ（笑）。人はそうやって、わざわざ好きこのんでシガラミを作っていくのか。
それにしてもラストの、青年からのあの寝ぼけた手紙は、一体何なんでしょうね、毎日が楽しい、青春はスバラシイ、だってさ。ああこれはきっと、離れて暮らすオヤジを安心させるために、ツラい毎日を隠して書いたんでしょうね。それだけ大人になったということ。と思うことにしましょう。

作品のレビュー数	23件
作品の平均点	6.30点
作品の点数分布	0 0 0.00％ 1 0 0.00％ 2 1 4.35％ 3 1 4.35％ 4 4 17.39％ 5 1 4.35％ 6 6 26.09％ 7 4 17.39％ 8 1 4.35％ 9 3 13.04％ 10 2 8.70％
作品の標準偏差	2.16
このレビューの偏差値	51.50 ※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値