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眠狂四郎 女妖剣 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 眠狂四郎 女妖剣
製作国
上映時間81分
劇場公開日 1964-10-17
ジャンルアクション,時代劇,シリーズもの,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 うん、コレはなかなかイイっすよ(笑)。ハダカが多いから?いえいえ、確かにハダカは多い、多いけど出し惜しみばっかしやんか。その点では可も無く不可も無く。それよりもこの、次々に投入されるキャラの多彩さと、そして物語の「絶妙の」纏まりの無さ。まさにこれは無頼漢・狂四郎が、運命に揉まれつつ逆らいつつ、現世という“迷宮”を彷徨う物語なのだっ。って、そんな力をこめて言うようなことでも無いけどさ。備前屋の陰謀、菊姫の暗躍、カンフー坊主とのライバル関係(ああ、若山先生)、これらのエピソードは、一つ一つは確かに印象的ではありますが、決して映画全体を支配するには到っておりません。狂四郎の真の敵は、彼らのようなちっぽけな存在などではなく、運命そのもの、なんですな。だから、映画の中にも明確な対立軸が無く、一見、散漫に物語が進みますが、“運命”を前にすれば、彼らの存在など矮小そのもの、とうこと、でもあります。最後に、ついに狂四郎の出生の秘密が明かされることで、映画の輪が閉じる。その秘密とは、何と彼は黒ミサの子だったのだ!(←もう、みんな知ってるって??) そう、映画の前半で、「(パカラッパカラッ)地獄に堕ちろっ!」と彼が一刀両断、首チョンパにした転びバテレンの宣教師、あの宣教師と、彼の父は、何ら変わらぬ存在だったのだ。まさにこれは、オイディプス王のごとき、「父殺し」と呼べるもの。その秘密を明かしたびるぜん志摩、同じ「父」ならぬ「乳」で育ったという彼女を、狂四郎はクールに斬って捨てる。これには一種、「母殺し」のニオイがする。まさに“死神”狂四郎の誕生、であります。
鱗歌さん [CS・衛星(字幕)] 7点(2007-07-21 16:58:30)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 9件
作品の平均点 6.11点
作品の点数分布
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2111.11%
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6333.33%
7222.22%
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作品の標準偏差 1.73
このレビューの偏差値 52.98
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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