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ノルウェイの森 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 ノルウェイの森
製作国
上映時間133分
劇場公開日 2010-12-11
ジャンルドラマ,青春もの,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 何かが起こっていそうで、何も起こっていない退屈な130分近くというのは何だったのだろうか。ひとの死に何も感慨がわかないというのは珍しく、それはその人物に魅力がないという証拠なのだろう。

青春真っ只中のワタナベという視点から見るこの映画は、ワタナベが直子にするか、緑にするかと延々と悩み続ける頭の悪い映画に感じてくる。そんなのもうどっちでもいいよ、どっちも面倒臭い女だよ、だったら穴が空いてるのを選んどけよくらいにしか感じない。それは結局、直子も緑も魅力的に描かれないからで、李屏賓が切り取る映像的な魅力とは全く別の話だ。
結局、終始ワタナベの視点で描かれるわけだが、直子の視点、緑の視点、あるいはレイコの視点というワタナベを取り巻く女の視点でワタナベを描いていく方がワタナベの魅力を引き出せた気もする。ワタナベだけでは物語が転がらないからだ。
また手紙や電話という道具が果たして上手く機能していたのであろうか。個人的にはただの道具にしか感じなかった。
そして最後のワタナベの台詞だ。生きて愛することを選んだワタナベが「ここはどこなんだろう?」って馬鹿としか言いようがない。まだ悩むのかと。

原作を忠実に映像とすることが原作への敬意と言えるのかもしれないが、あまりにも巨大な原作を忠実に映像とすることが最善の策であったとは思えない。原作に怯え、映画の魅力が著しく欠落していた。
すぺるまさん [映画館(邦画)] 4点(2010-12-15 21:53:49)(良:2票)
その他情報
作品のレビュー数 56件
作品の平均点 4.93点
作品の点数分布
000.00%
111.79%
258.93%
3610.71%
41425.00%
5610.71%
61323.21%
7610.71%
847.14%
911.79%
1000.00%
作品の標準偏差 1.83
このレビューの偏差値 47.23
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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