Menu
 > 作品
 > ユ行
 > 行きずりの街
 > すぺるまさんのレビュー
行きずりの街 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 行きずりの街
製作国
上映時間123分
劇場公開日 2010-11-20
ジャンルドラマ,サスペンス,ロマンス,小説の映画化
レビュー情報
《ネタバレ》 男は過去から抜け出せずに生きているのだった。
彼は過去の彼女が振り返る中を少女の手をしっかりと握り締め駆け抜けて行く。
過去の彼女の視線にとらわれることなく、現在を駆け抜けて行く。
そうして男は過去から抜け出して行く。
女は過去に取り残されていた。廃校舎の中に取り残されていた。
過去の彼女は振り返る。彼が自分を連れ去ってくれるのを待っている。
しかし過去は取り戻せない。
だから過去の彼女と現在の彼の視線が合うことなどない。
しかし過去の彼女はそれでいい。
彼が少女と過去を反映した廃校舎から抜け出してきたとき
彼女もまた過去から抜け出すのだから。
自分の境遇を重ね合わせることのできるもう一人の少女。
すべては現在に集束されていく。
過去という名の廃校舎をバックに現在を生きるスリーショット
そしてストップモーション、ここに美しさを感じずにはいられない。
すぺるまさん [映画館(邦画)] 8点(2010-12-14 00:45:01)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 8件
作品の平均点 6.00点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
4112.50%
5337.50%
6112.50%
7112.50%
8225.00%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.41
このレビューの偏差値 60.00
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
行きずりの街のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS