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静かな感動がこみ上げてくるような素敵な作品でした。
バリと子供たちとのエピソードもピーターとの心の触れ合いも感動的だけど、一番切なく感動の涙がこぼれたのはバリとシルヴィア婦人との大人の恋。 妻は夫のピュアな部分を理解しなかった(あるいはできなかった)のに、婦人は子供と遊ぶバリをみてその心を理解し共に楽しむことができた。お互いに惹かれ合っても立場上抑制された恋心のせつなさ。重い病の婦人にネバーランドの芝居を自宅で見せるバリに婦人への深い愛情が感じられ、美しくメルヘンティックな芝居と相まって感動のクライマックスでした。喪失感に沈むピーターに「想像して信じればいつでも会える」と言い聞かせる言葉は、同じ悲しみにある自らにも言い聞かせる言葉でもあったのでしょう。 子供たちを含め出演者はみな素晴らしいけれど、特にディップのジェームス・バリは「童心を持つ大人」を実に自然に演じて見事でした。 美しいケンジントンパークやロンドンでのお話だし、まるでイギリス映画のような落ち着いて洗練された雰囲気になってるのも印象的です。 【キリコ】さん 8点(2005-01-22 23:13:40)(良:3票)
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