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この映画はボケ老人だけじゃなく、老人問題の抱えるいろんな要素が含まれている。老親二人の田舎暮らし、離れた子供たちとの関係、嫁姑・小姑と嫁の感情問題、ボケ老人を病院に入院させ拘束するしかない状況などなど、、85年というとまだゴールドプラン10ヵ年計画の影もない時、介護は当然のように嫁の義務とされ、こういうボケ老人を抱えた家族を助ける社会的状況もなかった。そういう時代にこの嫁の桂子さんのとった介護法はお手本ともなるべきもので、ここまでできる人が果たしてどれほどいるだろう。映画以上に家庭は混乱し、壮絶でヘトヘトになるだろう。千秋さんのボケっぷりは皆さんが言われてるのでこれ以上言うまでもない。このリアルさと脚本に現実性があることで、現実に直面している人もそうでない人にも、老人問題について教えられ、考えさせられる作品になっている。千秋さん、十朱さんはじめ俳優のキャスティングもよかった。
【キリコ】さん 8点(2003-12-21 16:14:48)
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