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父ありき のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 父ありき
製作国
上映時間94分
劇場公開日 1942-04-01
ジャンルドラマ,モノクロ映画
レビュー情報
《ネタバレ》 6年前の「一人息子」(母と息子)と対をなすような父と息子の愛情もの。どちらも息子のために親は懸命に働いて生き、息子は親を思うというものだが、こちらのほうが好き。この父は教師時代、自分の直接責任ではないが生徒を死なせたことで教師を辞め、子供の学資のために一人離れて働く。立派に教師として成長した息子と1週間すごしているときに突然死んでしまう。このいまわの際に父は「お父さんは一生懸命生きてきた、悲しむことはない」と満足そうに死んでいく。人生を子供のために生きて悔いない姿は印象的で、黒澤の「生きる」の志村喬の姿に重なって感動的だった。残念なことに映像状態がとても悪く、特にセリフは半分以上も聞き取れなかった。ここだけはと思った臨終の言葉は幸いにもなんとか聞き取れたので良かった。これは字幕をつけるかシナリオでもないと評価ははばかられるが、笠さんの父親が感動的だったのでとりあえずこの点数。
キリコさん 8点(2004-01-10 12:53:52)
その他情報
作品のレビュー数 15件
作品の平均点 7.20点
作品の点数分布
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516.67%
616.67%
7853.33%
8426.67%
916.67%
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作品の標準偏差 0.91
このレビューの偏差値 59.68
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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