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チェ 39歳 別れの手紙 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 チェ 39歳 別れの手紙
製作国米,仏,スペイン
上映時間131分
劇場公開日 2009-01-31
ジャンルドラマ,戦争もの,シリーズもの,歴史もの,伝記もの
レビュー情報
前編『~28歳の革命』がチェ・ゲバラの革命家としての「成功」を描いたものならば、本作は「失敗」そして「死」を描いたもの。大いなる闘志を持ってボリビアへと旅立ったはずのゲバラが、度重なる裏切りと過ちによって敗北し、やがて死に至る姿が、前編と同じくひたすら淡々としたタッチで描かれてゆく。全体的に青がかった色調で描かれた映像が、絶望的なストーリーをより引き立てていたように思います。この2部作を通してソダーバーグ監督が伝えたかったメッセージ、それは「人間たちよ、戦え!」というものではなかったのでしょうか。今や世界中が混乱の渦中にある。戦争、貧困、経済危機、汚職政治家、何より現代人のモラルの低下!しかし、最も世界をそういった状態に陥れているのは、何よりも「それらを『仕方ない』の一言で片付け、諦めてしまう現代人の保守的な考え」なのだと思います。生涯を通して、ひたすら「人間への愛」の為に何もかも捨てて戦い続けたゲバラが映画として生き返ったことは、誰もが闘志を失った現代社会において必然だったのではないかと思います。『ゲバラ「過去」になれない』というタイトルのコラムが新聞に載っていました。タイトルの通り、ゲバラが死んだ後も世界は少しも良くなっていないという内容。いくら綺麗事を並べたところで、ゲバラの遺志を継ぐ人物が現れない限り、これからも世界は平和になる事はないのかもしれません。
ポール婆宝勉(わいけー)さん [映画館(字幕)] 8点(2009-02-11 22:42:28)
その他情報
作品のレビュー数 22件
作品の平均点 3.91点
作品の点数分布
014.55%
114.55%
2313.64%
3522.73%
4522.73%
514.55%
6418.18%
714.55%
814.55%
900.00%
1000.00%
作品の標準偏差 1.95
このレビューの偏差値 60.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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