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いろいろ考えさせられた作品だった。謎、というかわけわからんところもたくさんあったけど、それは深く考えてほしいという監督の考えもあったのかもしれない。全くわけがわからないからつまらないという人は、はたして他の映画のことは、監督が意図して伝えようとしていること、映画をとおして自然と感じてもらいたいこと、全部が全部わかっているんだろうか?ほんの少しでもこれはどういうことだろう?と感じることはないだろうか?それが少しだけだから忘れてしまってるんじゃないか?自殺も同じだ。この映画の中で刑事の一人が「一体どこからが事件なんだ」といった。ほんとそうだよね。もしかしたらこの話の中で自殺した人間たちは、本当はあと数週間、数ヶ月先に自殺をするはずの人たちだったかもしれない。一年統計をとったら、ただそこに集中して自殺が起こっただけで、他の年とほとんど同じの数字になるかもしれない。だとしたら、じゃあなんだ、事件なんかじゃなかったじゃん、といえるんだろうか?僕は思えない。というか、自殺は一人でもう事件なんだ。苦しいから自殺なんて動物は人間以外いないんだから。もし、何かの縁でここにたどりついた自殺を考えている人は、お願いですからそんなことはやめてください。あなたの自殺を望んでない人がたくさんいるはずですから。少なくとも、ここに一人います。自殺するほどの苦しみから解放されるなら、何でもやってください。罪犯してかまいません。どうぞ、生きてください。
【透き通るBlue】さん [ビデオ(字幕)] 10点(2005-01-26 15:57:12)
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