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誤認による機銃掃射で味方を一掃するというショッキングなシーンもあり、壮絶な戦闘シーンの連続で見る者を圧倒させる。さらに、映像を通して伝わってくる強烈な異臭が鼻をつんざくわで臨場感も充分過ぎるほど。ただ、このドキュメンタリータッチの戦闘シーンが終盤まで延々と続くわけだが、やや起伏に欠ける。しかも同じベトナムを舞台としたアカデミー賞受賞作品「プラトーン」の後発ということもあり、扱うテーマは違うものの陰に隠れてしまい何とも分が悪い。無名の新人俳優たちを起用し、群像劇風に仕上げたのは悪くはないと思う。しかし記憶に残る戦争映画を目指すのなら、誰か主人公を軸に添え、その人の視線を通じドラマチックに展開させるという手法の方が良かったのかもしれない。と言うものの、若き無名兵士たちの悲惨さを描いた戦争映画としては充分秀作レベルには達しており、監督アーヴィンにしてみれば大健闘なんですよね本作は。
【光りやまねこ】さん 8点(2004-06-14 11:22:04)
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