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キューポラのある街 のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 キューポラのある街
製作国
上映時間100分
劇場公開日 1962-04-08
ジャンルドラマ,シリーズもの,モノクロ映画,青春もの,小説の映画化
レビュー情報
舞台は鋳物の町で有名な昭和30年代の埼玉県川口市。健気でしっかり者の少女を演じる吉永小百合を中心に添え、貧乏だがしたたかにやりくりする彼女の一家の様子を、生活感溢れる演出で描いてゆく。時にはホロ苦く、時には涙を誘うヒューマンな作風は、監督浦山桐郎の庶民に対する温かい眼差しをも十二分に感じさせてくれた。個人的には、タカユキと朝鮮少年とのペーソス溢れる物語りが忘れられない。伝書鳩を飼育して競い合う(この当時、大規模な鳩小屋があちらこちらにあった)、ほったて小屋を見つけては自分達の秘密基地にする(未整備の荒れ地がまだまだあった)、新聞や牛乳を配達して少しでも家計を助ける…等々、ジーンと胸に染み入るエピソードばかり。ところでこういう映画って、下町に育ち多少なりとも生活苦を体験していないと、ピンと来ないのではないだろうか。私としては、昭和30年代から40年代にかけて都市近郊の下町に育ってきたこともあり、大いに共感を覚えノスタルジーを感じさせてくれた。日本映画史上、確かな位置付けにある名作です。
光りやまねこさん 9点(2004-01-28 13:55:53)(良:3票)
その他情報
作品のレビュー数 45件
作品の平均点 6.24点
作品の点数分布
012.22%
112.22%
212.22%
312.22%
424.44%
5613.33%
61431.11%
7817.78%
848.89%
9511.11%
1024.44%
作品の標準偏差 2.10
このレビューの偏差値 56.25
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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