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私は貝になりたい(1959) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 私は貝になりたい(1959)
製作国
上映時間113分
ジャンルドラマ,法廷もの,戦争もの,刑務所もの,モノクロ映画,TVの映画化
レビュー情報
悲しい映画です。戦後、この様な例は数多くあったことでしょう。そのことがフランキー堺の好演も手伝い、より一層悲しく記憶に残る作品にしている。軍隊という規律の厳しい縦社会で、上官の命令に背けようはずがなく米捕虜を突き殺すフランキー堺演じる二等兵。終戦後、戦犯として裁かれるのは命令を下した上官だけではなく、末端の一兵卒にまで及んでしまう。彼は殺したのではなく、殺しをさせられたのである。しかも腕を刺しただけなのに…。善良な一市民が戦争に巻き込まれた悲劇を描いている。心優しい日本兵が米捕虜に栄養をと思いゴボウを与えた善意が、木の根を食べさせたとして有罪になったというのは本当の事らしい。名脚本家でもある橋本忍による演出。戦争の不条理と共に、日米の言葉の壁をも取り上げており、それが通じないという事はいかに誤解を招き最悪の事態へと導いていくかをも訴えている。問題作でもあり名作です。
光りやまねこさん 9点(2004-02-18 15:51:52)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 35件
作品の平均点 7.80点
作品の点数分布
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312.86%
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538.57%
6411.43%
738.57%
81131.43%
9822.86%
10514.29%
作品の標準偏差 1.67
このレビューの偏差値 54.30
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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