Menu
 > 作品
 > タ行
 > たたり(1963)
 > 光りやまねこさんのレビュー
たたり(1963) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 たたり(1963)
製作国
上映時間111分
劇場公開日 1963-08-25
ジャンルホラー,サスペンス,モノクロ映画,小説の映画化,オカルト映画
レビュー情報
みなさんの仰るようにカメラワーク、映像、音、俳優陣の演技だけで背筋がゾクゾクするほどコワがらせてくれる力量ある演出は、さすが名匠ロバート・ワイズ。幽霊を見せるか見せないかギリギリのところまで引っぱる、人間の内面から揺さぶる恐怖の醍醐味。この、ワイズ監督の格調高い雰囲気とゾクゾク感、そして演出の妙が充分に味わえる。この映画ではカメラワークと音(とくに効果音)の使い方が巧みなのはいうまでもありませんが、モノクロ映像ならではの、陰と闇の抜群の効果が存分にイマジネーションを働かせてくれた。このように、モノクロ映像が放つ魅力を再認識させてくれる、代表的な作品ではないだろうか。ところで本作は、視点を変えて見るならば孤独な女性の悲しい物語とも言えると思います。女性としての大切な時期を母親の看病にすべてを捧げたあげく、唯一の遺産である家屋を姉夫婦(たしか記憶では)に奪われてしまう。帰る家もなければたよれる人もいない。前途に希望を見出せず精神的に不安定になっているところ、引き寄せられるように巡り合えたのがこのヒルハウス。ただ怖がらせるだけではなく、悲しいドラマという側面をもたせ印象度を高める辺りは、やはりロバート・ワイズらしい。たしかに小品ですが、恐怖映画の傑作と言い切ってよいと思いますね、本作は。
光りやまねこさん 9点(2004-09-14 15:39:27)
その他情報
作品のレビュー数 13件
作品の平均点 6.23点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
3215.38%
417.69%
5215.38%
600.00%
7430.77%
8323.08%
917.69%
1000.00%
作品の標準偏差 1.93
このレビューの偏差値 57.45
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
たたり(1963)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS