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居酒屋(1956) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 居酒屋(1956)
製作国仏,伊
上映時間112分
劇場公開日 1956-10-10
ジャンルドラマ,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
エミール・ゾラの小説を、名匠ルネ・クレマンが映画化したもので、パリの下町に住む“女の半生”をシビアに描いたリアリズム映画の代表作の一本。前半早々から開始される、主人公演じるマリア・シェルの洗濯場での乱闘シーンは圧巻で、クレマンの迫力ある演出にド肝を抜かされる。主人公の幸せな日々もつかの間で、夫の事故をさかいに駆け足で堕ちていき、ラストからエンディングにかけての崩壊劇は強烈で見る者を圧倒させる。この陰惨極まりない物語で唯一の救いといえば、グージェと旅立ったしっかり者の息子の存在ぐらいなものであろうか。悲劇の極みに引きずり込む強引な展開は、残念ながら不快感と違和感が残りまくる。あまりにも観念的で図式的に捉えすぎており、説得力に欠けるのは否めない。しかし、マリア・シェルの迫真の演技も手伝い、クレマンの一級品の描写力には感服させられるわで、映画史上に残るべく傑作には間違いない。
光りやまねこさん 8点(2003-08-30 14:42:30)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 12件
作品の平均点 6.67点
作品の点数分布
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作品の標準偏差 1.31
このレビューの偏差値 57.74
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
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