Menu
 > 作品
 > ハ行
 > 橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)
 > 光りやまねこさんのレビュー
橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督) のクチコミ・感想
作品情報
タイトル名 橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)
製作国西独
上映時間104分
劇場公開日 1960-02-27
ジャンルドラマ,戦争もの,モノクロ映画,小説の映画化
レビュー情報
少年達は愛国心と責任感から生まれ育った愛する家族のいる町のため、米軍の攻撃から懸命に橋を守り抜こうとする。子供扱いされるのを嫌い、早く祖国のため役立つ人間になりたいと願う。ましてや男子たるもの腰抜けの卑怯者だけにはなりたくない。愛国心を煽るプロパガンダ教育も行われたと思うが、当時少年達がこのような考え方を持つのはごく自然であったと思われる。しかし戦場では壮絶な殺し合いが繰り広げられ、敵味方のそのほとんどが即死か苦しみ悶えて死んでいく。周りの大人達は誰もこんな事は教えてくれないのだ。ところで、この作品での戦闘シーンは独特の色彩を放つ。とくに、重い金属音を響かせ米軍戦車が現われるまでの緊張感は特筆もので、後の「プライベート・ライアン」でも利用されるほど。また、敵である米兵が少年達に「戦争は遊びじゃない」と叱りとばすシーンも印象的だ。戦場を実際に体験した時にはもはや手後れで、死ぬか生き残るかの二つにひとつ。地獄を体験するには余りにも幼すぎた。ただ泣きじゃくりながら母のいる町へと歩いてゆく少年の姿が、戦争の悲劇性を切々と訴えている。名作です。
光りやまねこさん 9点(2004-07-29 10:25:10)(良:1票)
その他情報
作品のレビュー数 20件
作品の平均点 8.25点
作品の点数分布
000.00%
100.00%
200.00%
300.00%
415.00%
500.00%
600.00%
7525.00%
8420.00%
9630.00%
10420.00%
作品の標準偏差 1.44
このレビューの偏差値 53.59
※この作品のどの当たりの点数に位置するかを表した値
橋(1959年/ベルンハルト・ヴィッキ監督)のレビュー一覧を見る


© 1997 JTNEWS